令和8年6月17日 流山市議会 教育福祉委員会
議案第36号は除外し、議案第37号「流山市幼児教育支援センター及び附属幼稚園の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」だけを、発言者ごとの吹き出しで表示します。
このページは流山市議会の正式会議録ではありません。 当日の音声認識データをもとに整文した非公式記録です。話者推定や聞き取り違いを含む可能性があるため、公式の委員長報告・議決結果と併せて確認してください。
今回の参加メンバー
今回の論点
今回の質疑では、棄権した委員や廃園に反対した委員を中心に、行政側の説明・手続き・代替策の弱さが繰り返し問われました。主な問題点を一括で整理すると、次のようになります。
行政側が再三にわたって「ホームページの充実」などの努力をしてきたと説明している、その対象として確認できるページが 流山市幼児教育支援センター附属幼稚園のページ です。ページ自体を作った人は努力したのかもしれません。ただ、何度も言うけれども、このホームページで許されるのは阿部寛さんだけです。
問題は、ホームページが存在するかどうかではなく、園児募集のために必要な家庭へ届く内容・導線・更新頻度・魅力の伝え方になっていたかです。
青野委員は、地域へ「これからも施設がこの地域にこういうものができるんだ、こういうお子さんたちが通ってくるんだ」と説明する必要がある、という趣旨の発言をしています。 しかし行政側は、廃園後の施設活用も取り壊しも未定と答弁しています。
つまり、活用法が決まっているかのように聞こえるこの発言は、何を前提にしているのか確認が必要です。本文中にも「!! 確認」として注釈を付けています。
幼稚園設置基準は「30人以下」という上限基準であり、「21人未満なら廃園」という下限基準ではありません。文科省の資料でも、令和6年度時点で全国の幼稚園学級のうち1〜15人の学級は31.0%あります。
さらに、文科省掲載の 全国幼児教育研究協会「幼児集団の形成過程と協同性の育ちに関する研究」 では、人数が多いほど一律によいとは整理されていません。担任している学級の幼児の発達や学びについては、学級人数による大きな違いは見られない一方で、おおむね学級の人数が少ないほうが幼児の発達や学びを肯定的に捉えている傾向が示されています。
同研究では、学級人数が増えるにつれて「個に応じた援助」の評価は下がり、「協同性の援助」は一定規模で高まった後に横ばいになる、と整理されています。3歳では16〜20人、4・5歳では21〜25人で、個別援助と協同性の援助が比較的調和する傾向があるという話であり、「21人未満なら教育上不適切」「だから廃園」という法令上の下限基準ではありません。
少人数であることを直ちに廃園理由にするなら、廃園以外の改善策と比較した資料が必要です。
行政側の7億1,000万円試算は、給食関係で調理所・設備5億2,000万円を含めた直営前提の概算です。保護者や議員が当然に大規模な調理場新設を求めているわけではなく、「できる範囲で改善する」選択肢も当然あり得ます。
外部搬入、弁当給食、既存施設活用、可動式パーティションや動線分離、段階導入など、より軽い選択肢との比較や実見積もりを示さないまま高額試算だけを出すと、「存続・改善には7億円規模が必須」であるかのような印象を与え、市民の判断を誤らせるおそれがあります。
私立園の受け入れ人数増や補助制度は一定の材料ですが、希望園で断られた人、相談につながる前に諦めた人、通園距離や支援内容の問題は別に確認が必要です。
附属幼稚園が担ってきた要配慮児支援、療育連携、実践研究機能が、どの園・どの職員配置・どの予算で引き継がれるのかが論点です。
教育長は、廃園以外の選択肢について「議論はしましたが、記録はない」と答弁しています。公共施設廃止の判断で、存続・転換・段階改善の比較検討記録がないことは、後から検証しにくい大きな問題です。